不和と分断(2)

今回の大統領選挙の行方を握る州のひとつにペンシルベニア州があります。

何故、トランプ大統領が多くの外国人が読み違う程、根強くアメリカ人に人気があるのか?その一つの理由がビリージョエルのペンシルベニア州にある「アレンタウン」という鉄鋼の町を描いた歌にあらわれています。

正直、過激な発言のあるトランプ大統領が、これほど人気があるのか拙僧にはよく分かりませんでしたが、よく知っていた、この名曲の歌詞を見てスッキリ致しました。

時代は40年前の1980年代、日米貿易摩擦が生じる程にアメリカの製造業が傷み、アメリカに大量の失業者があふれた時代。現在で言うグローバリゼーションの中で、戦後生まれの現在60代、70代のアメリカ人が働き盛りに味わった時代環境です。その後、プラザ合意によりドル安政策がとられ、日本は円高に苦しみますが、旺盛な日本国民の内需により乗り切っていきます。

しかし現在、日本人にその内需の強さは、もうありません。年収200万円以下の世帯が1200万件を超えたと国税庁から発表もありました。果たしてどうするのか。深刻な問題です。未来の芽を摘まず、生み出す力を育てたり、作り出さないと第二第三の夕張が出て参ります。

合掌 常 範空

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ビリージョエル「アレンタウン」

俺たちは このアレンタウンに住んでいる

工場は次々と閉鎖されていく

ベスレヘムの製鉄所では、誰もが暇を持て余し

用紙に記入しては 求職の列に並んでいる

親父たちは第二次世界大戦を戦い抜き

週末をジャージーショアで過ごした

米軍慰問会協会でお袋に出会い、

ダンスに誘ってはスローダンスを踊ったものさ

俺たちは そのアレンタウンに住んでいる

不安は俺たち代にも引き継がれ

ここでの暮らしはますます困難になっていく

俺たちは このアレンタウンに住んでいる

果たせなかったペンシルべニアで

先生たちが言っていた

一生懸命勉強し、努力すればきっと報われると

壁に掛っている卒業証書は何の役にも立ちはしなかった

彼らは何が真実かすら教えてくれなかった

鉄とコークス、それにクロム鋼

俺たちは このアレンタウンで待っている

だけど彼らは地下の石炭を掘りつくすと

組合の連中すら次々と逃げ出した

だけど子供たちの未来は明るいはずだった

少なくとも親と同じ程度には

しかし何かが狂ってしまった

奴らが俺たちの顔にアメリカ国旗を投げつけたのさ

俺たちはそのアレンタウンに住んでいる

真面目な人間をいつまでも抑え込んでいられるものか

だけど今日はまだ立ち上がる気力がない

この町で暮らすのは

ますます困難になっていく

それでも 俺たちは このアレンタウンに住んでいる

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