我利我利とコスパと搾取

コスパのみを考える購買は搾取になりかねません。日本でも人気のファストファッションやファストフードはコスパは良いのかもしれませんが、その安さには、からくりがある。日本のデフレを支えるのも、このからくり、すなわち搾取。搾取とは与えることを知らぬ、相手から取ることだけを考えるtakeのみの姿勢です。

takeのみでなく、giveの発想があれば一方的な搾取にはなりません。相手からとること、搾取すること、即ちtakeのみを考えるコミュニティや人々は殺伐として 自分の損得だけで他者から貪るだけの鬼と化してしまいます。

勿論、相手のことを考えず不寛容に利益を得る為、その利益に寄ってくる人々もいますが、利益の為のみに集まるため、お互いの心からの信頼はなく疑り深い人々が裏切り合い、早晩その集まりは崩れていきます。お互いに貪り合う場所に居続けたいと思う人はいません。そんな場所が、世界各地に出来ています。

そうした場所に最後まで残るのは我利我利(ガリガリ)の鬼たちのみ。 「我利我利 」とは自分のコスパや利益のみを考えること。giveの発想がないと集団や社会が長持ちしないことに気がつくべきですが、これがグローバリズムや不寛容あるいは利己主義の負の側面でもあります。

与えることや人への優しさを示すことを軽蔑する地域や人々もあります。giveなんて、お人好しのやることだと考えている人々がいるかもしれませんが、それは地獄や餓鬼への一本道。餓鬼 とは成仏できずに彷徨う魂。往生しない方々が最近多いように思います。物質的な準備は出来ているが心の準備が出来ずに時間切れになってしまう人々。

餓鬼 は笑顔なく、背は低く、手足は骨と皮、肋骨が浮き出ています。生前、もしくは前世で、我の利益のみを追求し、我利我利(ガリガリ)な生き方をする者は、非常に痩せ細った餓鬼あるいは 我利我利の餓鬼の心に生まれ変わると言われています。どうか大量に餓鬼や鬼や往生できない者が生まれませんよう。

合掌