ウィルスと人の進化

「テラフォーマーズ」という漫画の一シーンです。ストーリーの中でも火星由来のウィルスが地球に持ち込まれ、流行り始めて命を落とす人々が出てきます。現実の世界でもいまだコロナで悪戦苦闘していますが、ウィルスはコロナウィルスだけではありません。今、この時点でもコロナウィルス以外のまた新たなウィルスが出てくるかもしれません。

この漫画の中でもそうですがウィルスと戦うこともさることながら、この機に世界の主導権を握ろうと、協力し合うべき人間同士が争いあいます。今、世界でも、もう「自分たちは大丈夫」とワクチンを含めた様々な争奪が繰り広げられようとしていますし、相変わらず日本では誹謗中傷や差別や言葉による暴力、ならびに無関心や非協力が、後を絶ちません。果たして人間は成長や進化を遂げているのでしょうか。

不安心理に加えて、やはりどこかで自分に直接影響が及ぶまでは無関係、大丈夫でいたい、大丈夫だろうという思いがそうさせているのかもしれません。。他岸の火事と思いたいのでしょうか。いえいえ。全ては「一蓮托生」。どこかで必ず繋がっています。

コロナウィルスで未だ自己保身や利己の目立つ人間が、高等に進化するのか?

艱難や試練は人の力を試す試金石です。より長い歴史的な目で見るとそうした「人間の進化」が試されている時代的な位置づけになるのかもしれません。

合掌 常 範空