常満寺のご紹介

犬山 日輪山常満寺は、正応四年(1291年)、鎌倉北条執権時代創建の

浄土宗西山禅林寺派寺院でございます。開山上人である定照東安上人が、

信州善光寺に七日七夜の参篭祈願し、その夢に立たれた阿弥陀如来様から、

「尾州犬山郷有縁の地の民を教化せよ」とのお告げを受け、創建されました。

山号の「日輪」並びに寺号の「常満」は定照東安上人の「日輪、常に満てよ」の御言葉に

因み、名付けられております。

時はあたかも鎌倉中期、北条執権政治の頃、後醍醐天皇、執権は北条貞時の時代です。

また創建より20年程前には元のフビライハンによる元寇の記憶も残る頃でございます。

元寇の難に立ち向かった北条時宗は当山創建の7年前の1284年に没しています。

寺院の立つ創建の地からは西方に伊木山と木曽川の流れを臨むことが出来ます。

また寺院の真東、数百kmのかなたには、お調べ頂くと分かりますが、富士山山頂が位置しております。

春分秋分の頃には真西にたたずむ伊木山の背に沈む夕日が、木曽川の川面を白く輝かせる姿を眺望できます。

常満寺寺院境内には名古屋の豪商高田太郎庵から譲りうけた中部の代表的椿「関戸太郎庵」の原木と犬山の地に出来た、

寺院の名を関する中部の代表的椿「常満寺」の樹齢数百年を超える原木(左図)がございます。

寺院境内東側には、国宝犬山城の松の丸裏門が移築され「薬医門形式」の山門として、常満寺寺院の顔となっております。